9月4日㈫


なぜ今、日本政府がHACCPの制度化に乗り出したか?

環境アレルギーアドバイザー 阪田雄大


一つ目に、貿易の国際ルールとしてWTO(世界貿易機関)により、輸入品に対して化学的な根拠がなく自国の規制よりも厳しい規制を適用してはならない、という協定が制定されています。(衛生植物検疫措置の適用に関する協定)

この協定があるので、HACCPを制度化(義務化)しないと、食品を輸入する際、きっちり衛生管理がされていない食品の輸入を止めることが出来ないのです。食料の大部分を輸入に頼っている日本にとって大変な問題となります。

二つ目に、日本の食材の輸出を増やしたいという、農林水産省の考えです。

日本は、少子高齢社会により国内市場は縮小の一途を辿っているので、海外市場に活路を求める必要があるからです。

よって、衛生管理レベルが高い国に日本の食品を輸出するために、HACCPを制度化し、衛生管理レベルを高める必要があるからです。

まるで、日本の食品衛生管理レベルが国際的にあまり高くないようなものいいです。海外の状況はどうなっているのでしょうか。

そこで、他の国のHACCPの導入状況は図1のようになっています(厚生労働省より)

図1

次号に続く


7月18日(水)


食品衛生法改正(HACCP制度化について)~前編~

          環境アレルギーアドバイザー 阪田雄大


2018年6月6日、食品衛生法が15年ぶりに改正されました。

この改正により、2020年は、日本の食品業界にとって大きな変化の年になります。

1つ目は、食品表示法の完全施行です。(加工食品の原料原産地表示についていは⒛17年9月に新たに改正された為、2022年まで延期されました)

2つ目は、HACCPの制度化です。

クイズです。

このHACCP(ハサップ)とは何でしょうか?

答えは、Hazard Analysys Crtical Contlol  Point といい、1960年代に、アメリカのピルスベリーと言う会社が、宇宙食の衛星管理の為に開発した、衛星管理方法です。

直訳すると、ハザード分析必須管理点。

ざっくりこのシステムの概要を説明しますと、食品を製造する際、食品の安全性を確保するため、必ず管理する必要があるポイント(コツ)を分析して、食品の衛生管理をしましょう!という衛生管理手法です。(「ハサップ対応」の建物や設備を導入した工場、という意味ではありません)

このポイントを監視・管理するために、膨大な記録が残ります。その記録を元に、客観的に衛生管理状況を評価出来ます。なのでHACCPは科学的に優れた衛星管理方法として、世界で認識されています。

次号は、日本がHACCPの制度に乗り出した理由です。お楽しみに。

環境アレルギーアドバイザー阪田雄大氏は、食品微生物検査技師2級、中級食品表示診断士、HACCPコーディネーターも取得されている食品の安全についてマルチナ知識人

阪田雄大氏