2018年9月24日(月)


「エピペン 基礎編 」

文 環境アレルギーアドバイザー 加藤美奈子

画 環境アレルギーアドバイザー 西尾真樹

皆さん、こんにちは。

エピペン®は、今は、よく聞かれる言葉ですが、なんの注射かご存知でしょうか。

食物アレルギーの急性症状、蜂の急性症状(アナフィラキシー)のすべての症状を和らげる効果のあるお薬のことです。具体的には以下のような作用があります。

1)心臓の動きを強くして血圧を上げる。

2)血管を収縮して血圧を上げる。

3)皮膚の赤みやのどの腫れを軽減する。

4)気管支を広げて呼吸困難を軽減する

などです。

これらの効果は5分以内に認められ即効性があります。でも欠点は持続力がないので、すぐ救急車をお呼びくださませ。

そして、私達がお伝えしたことは、エピペンをお持ちのご本人の方、ご家族様、そして園、学校関係者の方にメッセージをポスターとして制作させていただきました。

ご覧くださいませ。

 

参考文献:よくわかる食物アレルギー対応ガイドブック 独立法人環境再生保全機構


12月1日(水)


「エピペン」


みなさん、こんにちは。環境アレルギーアドバイザー濱口留美です。今日はエピペンについてお話ししたいと思います。

さて、みなさんは、エピペンという言葉は知っていますか?

聞きなれないカタカナですよね。

食べ物だと思いますか?動物でしょうか?職業の名前でしょうか?

残念、食べ物でも動物でも職業のどれでもありません。

エピペンとは、エピネフィリン・オートインジェクターといい、蜂に刺されたり、食物アレルギーなどによって強いアナフィラキシーが起こった時に患者自身が応急処置をする為の自己注射です。

このエピペンは、アドレナリンの薬液と注射針が内臓された1つのキットになっています。アナフィラキシーの原因物質にさらされて15分から20分、時には数十秒でショック症状が現れる為、救急車が来る前に補助的に自分たちで使用できるのは心強いですね。

エピペンは医師の診察のうえ、処方をうけることができます。

さあ、このエピペン、実際に手に取って見られた方は少ないと思います。

エピペン本体の重さは、計ってみたら545gでした。うちのカレー用スプーンを少し重くした感じです。

長さは約15㎝ほどで、ちょうど握りやすい楕円の筒状ペン型の形をしています。本当はコンパクトです。

そしてここからが、本番です。

使用時にはオレンジ色をした先端部分を太ももの前側に強く押し付けるとバネの力で針が出てきて薬液が筋肉に注射される仕組みになっています。緊急時には衣服の上からでも注射が可能で本当に画期的です。

もう一つ付け加えると、一度注射すると、再び注射しても薬液が出ない仕組みとなっており、液が残っていても二度注射をすることはできません。

現在、体重に応じて含まれる薬剤の量が違う2種類の剤形あります。ちなみに息子は体重が30キロ以上なので黄色のパッケージのものを持っています。

このエピペンは本人、もしくは保護者に使用が限られますが、小さな子どもが自分で注射を行うことは難しいため、その場合、保育所や幼稚園、学校においては保育士、教職員が打つことが可能であるとされています。

現在、病院や消防署において、アレルギーを持っていない人達にも幅広くエピペンのことを知っていただこうと講習をされているところもありますよ。

息子の場合、エピペンを携帯しているものの幸い、エピペンを使用したことはありません。しかし、緊急時のために保管場所の確認や使い方のイメージトレーニングなど日ごろからの心構えを大切にしていきたいと思っています。

アナフィラキシーに遭遇した場合には、迅速な判断と対処が大事な命を救うこととなります。皆さんもエピペンという自己注射薬があるんだなと頭のスミに入れてくださいね。

9月26日㈬


「アナフィラキシー」の体験談


みなさん、こんにちは。環境アレルギーアドバイザーであり、看護師で食物アレルギー児の母の濱口です。よろしくお願いします。

みなさんは、アナフィラキシーという言葉をご存知ですか?アレルギーという言葉を知っていても、アナフィラキシーという言葉は聞きなれない方が多いかもしれませんね。私も実のところ、我が息子が食べ物を食べてアナフィラキシーを起こすまでは、蜂に刺された時に起こるものくらいの認識で関心すら持ったことがありませんでした。そして、アナフィラキシーが命に関わってくるということも・・・。

今日は、そのアナフィラキシーについて、息子の体験を交えてお話ししていきたいと思います。

アナフィラキシーのきっかけは、アレルゲン、主にタンパク質となりますが、そのアレルゲンを食べたり、飲んだり、触れたり、あるいは吸い込んで起こります。息子の場合は、魚でブリでした。小学校の給食でブリの照り焼きを食べ、数十分後の掃除の時間に、お腹の痛み、気持ち悪さ、そして全身にじんましんが出てきたということでした。

私が学校から呼ばれて到着した時には、いつもの息子の顔でなく、パンパンに膨れ上がり、息をするのも苦しいという感じでした。

このように短い時間のうちに全身にいろんなアレルギー症状が出ることをアナラフィキシーといいます。幸い息子は的確な判断で処置で大事に至りませんでしたが、息子も私もアナフィラキシーという言葉を身をもって体験することになりました。

では、もし家族に、あるいは周囲の人にアナフィラキシー症状が現れた場合、近くに居合わせた私たちはどのように対応すればよいのでしょうか?もしもの時に、落ち着いて素早い対応ができたら心強いですよね。そこで、次にアナフィラキシーの症状が現れた時の対処法についてご紹介します。

息子の体も体内に入ってきたブリを早く外へ出そうと激しい腹痛を起こして嘔吐を繰り返していました。息子の体もアレルゲンから守ろうと必死だったのですね。

このように、原因となったアレルゲンをすぐに取り除くことが必要です。ですから、口の中に食品が残っていれば、すぐに取り出しうがいをさせたり、皮膚科に付着したものや、目に入った場合には、よく洗い流します。そして、急に動かしたりはせず、安静な楽な姿勢をとれるように工夫しましょう。

ポイントとしては、脳や心臓への血流量を増やすため足を頭より高くして仰向けに寝かせ、吐いたものが喉につまらないように顔を横向きにするとよいでしょう。

息子も、息を吸っても吐くことができなかった、何が起きているのか怖くてわからなかったと後で振り返って言っていました。もし、アナフィラキシーが起きた場合、それに気付いた周囲の人は、大声で応援を呼んだり、救急車を要請したり、そして症状が心細くなっている人に声をかけ「大丈夫だよ」安心感を与えられるような対応が出来たら素晴らしいですね。